「SH-489。こんなところにいたのですね。さあ、私と共にファリスへと帰りましょう。」

「アルベルト・フリーゲル…。」

「おや…、SH-489は物覚えの悪い被検体でしたから、私の名前はすっかり忘れていたものだと思っていましたよ。何せ、ファリスでは1万と317もの章節が流れたものですから。これは良い結果ですね…、期待値が高い。」

「ぼくをその名前で呼ぶな。」

「…いい人格が形成されましたね。私に反対の意思を見せる被検体は初めてだ。やはり、人格の成形には環境が関わってくるのでしょうか。あのひとの居たこの世界はファリスと全く違うものですね。興味深い。」

「帰れ!ぼくはファリスには帰らない!ここにはハルカ達がいる!ぼくはハルカたちをお前の世界から守るためにここにいるんだ!」

「安心してください、SH-489。代わりの被検体を連れてきましたから。SH-1362が代わりにミスリド…でしたか?ここに残ってくれます。あなたは何も気にすること無くファリスに帰れるのですよ。」

「いやだ!いやだ…、ぼくは、かえりたくない。」

「何を言うのですか、SH-489。君はほぼ完成近い状態です。あとは、あのひとの心晶石をその模造心晶石から取り替えれば、君はあのひとになれるのですよ。私の”ハナ”になれるのです。」

「ちがう…!ちがう…!ぼくは、”ハナ”じゃない。…ぼくは”ソウスケ”だ。」

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