導入
貴女達はそれぞれの世界で、それぞれの時間を生き、それぞれの生活をしています。
ある日、貴女のもとにある一通の封筒が届きました。
貴女はその封筒をどういたしますか…?
所要時間、5~7時間程度。
PL、4人くらい。
舞台、現代日本でクローズなやつ!
探索者は女性限定。探索者の行動によってはロストあり。
シナリオの終わり方が強引なのでシナリオを改変することをおすすめします。。。
無いとは思いますが…動画にしてくださっても構いません、Twitterやメールで連絡を入れてくださると、もれなく動画の宣伝をしNPCの立ち絵やアイテム素材の提供をします^^
探索者指南
銀の鍵を使い第一の門をこえて窮極の門の前(玄関)にいるという設定の時間の概念がない場所が舞台となっています。
そのため「どの世界のどの時間の人物か」などの指定はなく過去の人間や未来の人間、誰でも良いというよくわからないシナリオです。
シナリオを始める前に探索者の方に好きな年月日を聞き、それに合わせて導入を改変調節してください。
シナリオ背景がヨグ=ソト-スの息子の兄弟を増やすために仕組まれた出来事という設定ですので、ちょっとセクシャルな内容を含むシナリオかもしれません。あと描写がえげつない部分もありますのでお気をつけてください。
推奨技能
- 目星
- 図書館
- 聞き耳
- もしかしたら精神分析があったほうが良いかもしれない。
NPC
千代田 千歌(ちぃちゃん)
STR:6 DEX:10 INT:12
CON:7 APP:17 POW:7
SIZ:9 EDU:9 DB:-1d4
SAN値:26 幸運:35 アイデア:60
知識:45 HP:8 MP:7
【隠れる】70 【オカルト】65
【図書館】75 【心理学】51
※狂信者の職業に乗っ取り、技能を選んでいます。
チョー・チョー人と人間の娘。
母が亡くなっていることに気づいているか気づいていないかはKPのお好み焼きで。
母の様子がおかしいことには気づいているので、母をどうにか出来ないかとでんでらりゅうば(ヴ-ルの印)をずっと歌っている。しかし、千歌の「でんでらりゅうば(ヴ-ルの印)」は不完全な状態なので発動はしていない。探索者が歌について聞くと正しい「でんでらりゅうば(ヴ-ルの印)」を思い出し教えてくれる。
利穂が亡くなる少し前に、利穂に開けてはだめと言いつけられていた例の封筒を開けてしまった。このことにひどく反省しており、このせいで母親がおかしくなってしまったのではないかと思っている。
千代田 利穂
STR:7 DEX:9 INT:14
CON:9 APP:15 POW:5
SIZ:10 EDU:12 DB:なし
SAN値:0 幸運:25 アイデア:70
知識:60 HP:10 MP:5
【隠す】46 【隠れる】70 【目星】80
【オカルト】90 【図書館】85 【アラビア語】90
※狂信者の職業に乗っ取り、技能を選んでいます。
チョ-・チョ-人。千歌の母。3~4日前に亡くなっている。
チョ-・チョ-人の村を「アル・アジフ」の写しの本を持って飛び出し、その後、人間の男性と出会って結婚・出産。その後、不慮の事故で夫がなくなってしまい利穂は夫を蘇らせることは出来ないかと「アル・アジフ」の解読を開始。その後、SAN値が削られ気が狂ってしまい亡くなった。
「アル・アジフ」の写しの本の解読途中にヨグ=ソト-スの息子から例の封筒が届いていたが、ヨグ=ソト-スの息子について多少知識があったため、千歌に開けてはだめだと言いつけ開けずにいた。
クリ-チャ-
ヨグ=ソト-スの息子
STR:35 DEX:21 INT:21
CON:30 POW:24 SIZ:50
移動:9 DB:+2d6
SAN値:120 HP:40 MP:24
【恐怖の注入】-12MP/-1d6SANポイント
呪文の対象者になった者は突然魂も凍るような恐怖心に取り憑かれる。
対象者は0/1d6のSANチェック。
※ヨグ=ソト-スの息子にとって探索者たちは大切な媒体なので、物理的な攻撃はしてこない。そのかわり動けなくなるように【恐怖の注入】をしてくる。
ヨグ=ソト-スと探索者たちをまぐわせ、ヨグ=ソト-スの子供を作るために利用しようとして例の封筒を送りつけた。普段は目に見えない状態になっており、ヴールの印を切ると見えるようになる。
シナリオ本編
導入は各一人一人、別々に行ってください。情報の共有ができないようにすると尚良でございます。
それぞれの時代、文化に合わせて導入をうまい具合に改変調節してください。
下の導入は2018年4月2日の会社員という設定の探索者の例です。
2018年4月2日、本日は快晴なり。いつもの時間に目覚め、いつものように会社に出勤し、いつものように仕事をする。貴女はいつもどおりの生活を過ごしています。いつものように仕事を終え郵便受けに目を向けるとそこには一通の封筒がありました。
例の封筒
目星、または宛名を見ると宣言したとき。
- 宛名があるべき箇所に宛名はなく「貴女はこの門をくぐりますか?」と書いてある。
目星、または封筒の形状、触り心地など封を開けず中身を確認しようとしたとき。
- 鍵のような形をした物体が入っていることがわかる。
封を開けようとしたとき。
- POW対抗 (手紙のPOWは10)
→ 失敗 何もわからない。
封を開けた途端、貴女はとてつもない眠気に襲われます。どうにか出来ないかと抗ってはみたもののそれも虚しく、気がつけばそこは深い深い闇の中。貴女は意識を手放してしまいました。
→ 成功 封の裏に文字を書いてあることに気づく。
「貴女は選ばれし者。偉大なる父のために。」
封を開けた途端、貴女はとてつもない眠気に襲われます。どうにか出来ないかと抗ってはみた結果、封の裏の部分に「貴女は選ばれし者。偉大なる父のために。」と書いてあることに気づきました。それに気づいた瞬間、気がつくとそこは深い深い闇の中。貴女は意識を手放してしまいました。
リビング
最初に目が覚める場所。ここから全探索者合流。
物を持っているかは幸運で決めてもらっても構わないです。
バスルームに訪れた後、この部屋に二度目の訪問をすると探索者に幸運ロールを振ってもらいヨグ=ソトースの息子がこの場にいるかの判定をします。
貴女達は目が覚めました。そこはどこかのマンションのリビングのようです。そこは一般家庭のような雰囲気が漂い、なぜ自分はここで寝ていたのどろうと思いつつも、なんだか懐かしい気持ちになりました。
未来の人、過去の人、それぞれの確認が取れた場合
- SANチェック 一番新しい年代を生きるもの 0/1
一番古い年代を生きるもの 1/1d3
それ以外の該当者 0/1d3
以下の箇所が探索できます。
机
目星
- 置き紙をみつける
→ 「さあさ、皆様、お外へ、どうぞ。」
テレビ
電源をつけたとき
幸運
- 成功
→ 情報番組が流れる。以下の情報を開示。
季節を感じさせるような描写の箇所は聞き取れないが、誘拐事件について語られていた。誘拐された女性に怪我はなく女性は「目に見えない化物がいた。どうにか帰れないものかと一緒に誘拐された他の人達と共に儀式を執り行った。儀式には失敗してしまったが、気づいたら帰り道が現れてこっちに戻って来ることが出来た。」と述べているようだ。
- 失敗
瞳がこちらを見つめています。それは平面のディスプレイの映像のはずなのですが、そのディスプレイの映像の瞳に見つめられている感覚に陥ります。目を離したくてもその瞳に釘付けになってしまい目を離せません。どうしようかと額に脂汗が浮かび始めたときフッとテレビの電源が切れその束縛から開放されました。
SANチェック 1/1d3
ラジオ
電子工学、または知識+DEX*5
- 成功
→ 情報番組が流れる。以下の情報を開示。
季節を感じさせるような描写の箇所は聞き取れないが、一ヶ月前の交通事故について語られていた。乗用車が中央分離帯を飛び越えて、反対車線を走っていた高速バスの正面部に衝突して起きたというもの。乗用車を運転していた男性は死亡。高速バスの運転手、乗務員、乗客の3名が死亡。その他、乗客数十名が重軽傷を負ったという高速道路の事故について語られていた。現在、死亡した男性の乗客の遺族と連絡が取れなくなっており警察が行方を調査しているという。
- 失敗
→ 音楽番組が流れる。適当な音楽を適当に流すと良し。
カレンダ-
目星
- よく見ると数字やイラストまたは写真があったであろう箇所が真っ白になっており今が何月なのかわからない状態になっています。
時計
目星
- よく見るとカチカチと音はなっているが、針が動いている様子はありません。
カ-テン
カ-テンを開けたとき
眼の前には夜空が広がっていました。しかし、下を見下ろすとそこには地面はなく宇宙空間が広く広く広がっていました。
この宇宙空間を見つめていると何故かふと貴女は思い出しました。ここに訪れる前、封筒を開けた後のときのことを。どこかもわからない光が瞬く黒色の場所で六角形の台座に佇み左右に揺れている不気味な生物を。
SANチェック 1/1d3
冷蔵庫
目星
- 食料はあらかた食べつくされているようです。なにもない。
台所
目星
- 包丁がありました。
バルコニ-
外に出たとき
- 探索者が宇宙空間に投げ出されてしまいロスト。
寝室
利穂の遺体と「でんでらりゅうば」を歌う千歌がいます。
バスルームに訪れた後、この部屋に二度目の訪問をすると探索者に幸運ロールを振ってもらいヨグ=ソトースの息子がこの場にいるかの判定をします。
引き戸を引くと鼻にくる、むせ返るような酷い臭いが漂ってきました。例えるならば膿が付着した使用済みの絆創膏のような臭いです。見渡すとこの部屋には一人の女の子がいました。その女の子はずっと布団に向かって歌を歌っています。
耐久 -1
SANチェック 0/1
千代田千歌
連れ出すには
- 交渉技能、または特技を見せびらかす。
ヴ-ルの印について聞く
- 正しい使用方法を思い出し使い方を教えてくれる。その際、千歌の幸運ロ-ルを振りヨグ=ソト-スの息子がその場にいるかどうかを決める。
見えないものが見えるようになる印。
このヴ-ルの印は使用するたびにMPとSAN値がそれぞれ-1される。
布団
目星
- 利穂の遺体を見つける。
掛け布団をめくるとこの部屋の臭いの原因がここにある人型の形を保ったモノだとわかりました。敷布団にはその物体に沿って体液が染み出してきており、じんわりとどす黒いピンク色が人の形を作り出し染まっているのが見えます。この光景を見た貴女はすぐに感じるでしょう、これがかつて生きていた人間であったと。(死後3~4日の設定)
SANチェック 0/1d3
物置
目星
- 書斎の鍵を見つける。(一回目)
- 魔力のこもった箱を見つける。(二回目)
机
- 机の引き出しに目星
→ 以下のことが書かれた日記が見つかる
一項目読むごとに一ターン進む。
- 自分がチョ-・チョ-人であること。
私は人の形はしているがひどく小柄だ。おそらく私がチョー・チョー人という民族だということが関係しているからだろう。あの村に生まれてからずっと毎日、儀式や呪文に溢れかえった日々を過ごしてきた。正直、気が狂いそうだった。もしかしたら本当に気が狂っていたのかもしれない。
- 代々伝わる本を持ち出して村を飛び出したこと。
私は今日村を飛び出した。古くから代々伝わる本を持って。今頃、村は大騒ぎになっているのかもしれないが、どうせ儀式や呪文に頼るばかりで私を追ってきたりはしないだろう。これからは千代田利穂と名乗って生きていこう。やっとあの忌まわしい環境から開放される。とても晴れやかな気分だ。
- 夫と出会い結婚し身ごもったこと。
彼と出会って三年がたち、今日私達は晴れて夫婦となった。きっかけは私のお腹に赤ちゃんが身ごもったから。私はこの小柄な体型のせいで人から避けられたりされてたから結婚できないと思っていたけど、この子のおかげで幸せな家庭を持つことが出来た。私はいまとても幸せだ。
- 夫が不慮の事故で亡くなってしまったこと。
夫が、事故にあって、死んでしまった。とても、とても、悲しい。千歌になんと話せばいいのだろう。まだ、あの子は自分のことをちぃちゃんと呼んでいる小さい子供なのに。なにか良い手立てがないかと色々と考えてみたけど、やっぱり思いつかない。気が、狂いそう。
- 夫を蘇らせるために死者の蘇生について本を解読し調べだしたこと。
思い出した。村にいた頃、「死んだ人を蘇らせる」って村長が躍起になって村総出で儀式をするって言ってたことがあった。その頃に村を飛び出してしまったから詳しい内容は知らないけど、幸い、あの本はいま手元にある。あの本を読めば、復活の儀式をすれば、夫は、帰ってくるかもしれない。
- 封筒が届いたがあの例の息子のことがあるから封を開けなかったこと。
今日、手紙が届いタ。白う封筒で、中実は視てなイガ、カギの弁ミをしている用だ。例ノ息子のコトがあゐから、アケなぃでおコウ。ちか にもアケたら打目だ と、云いつけテおいタ。あの子 は イイ子、だから、約足 きっ と 守っテ、くれる舌。
- 念のためにヴ-ルの印を娘に教えたこと。
ちぃ ちゃン 、ふうと う 門い た 。 フ ァん だカら 、「 ヴ ールの ヨロ」 を覚え ス よう ニ 歌 と一 糸者 に 教 ぇタ 。 デも 、可欠 だケ 可欠 つて 印 を、不マナ イ ド うシ ヨ ゥ、 。、
- 机の上に目星
→ 以下のことが書かれた小冊子が見つかる
ウェイトリー家のお話
ラヴィニア・ウェイトリーは肌も髪も幽霊のように白いアルビノで、眼は病的なピンク色。また左右の手の長さが違う不具だった。35歳にしてウィルバーと█████を産んだ。彼女は父親については語る事がなかった。
ウィルバーは山羊を思わせる異様かつ不快な風貌で、誕生後は異常な速度で成長した。生後7ヶ月で歩き、11ヶ月で言葉を喋り、10歳の頃には大人と変わらない体格に育った。犬を始めとした獣に嫌われやすく、自衛のために拳銃を持ち歩いていた。祖父の蔵書や取り寄せた書物を読み漁り、信じがたい程の博識を誇った。
ウィルバーはある本を盗もうとして番犬に殺された。彼は幼少の頃から衣類のボタンをキッチリ留め、衣類が乱れることを嫌っていることで知られていたが彼の死体により、その理由が明らかとなった。彼の体は衣類で隠されている部分以外は人間と似ても似つかない姿だった。上半身は、まだ人間の形こそしていたが、下半身は完全に人間と異なる形になっていた。
死後に発見された日記には、█████が自分より父親に似ていて知能が高い以外に非人間的な発想をしていることに驚きの感想を残していた。
老ウェイトリーはウィルバーの祖父でラヴィニアの父。ウィルバーに魔術の手ほどきをし、孫に忠告を残して亡くなる。生前に「息子が丘の上で父親の名前を叫ぶ日が来る。」と住民に話していた。
█████はウィルバーの弟。ウィルバーよりも遥かに「父親」に似ていた。
廊下・玄関
バスルームからヨグ=ソトースの息子はこの場所には訪れますが、ここはただの通路のため長居はしないということで幸運ロールは振りません。そのかわりシダ植物の葉脈ような溝が着いた樽ほどの大きな丸い足跡と黒いタールに似た粘液が残っています。(SANチェック 0/1d3)
玄関の扉
扉に張り紙がしてあります。「さあさ、お外へ。」
「さあさ、お外へ。」と宣っている割に玄関には鍵がかかっています。ここの玄関は銀の鍵で開くようになります。
目星
- 張り紙をめくるとのぞき穴がありました。
のぞき穴を覗いた。
ヴェ-ルをまとった、人間の半分ほどの大きさの生物が誰かが訪れるのを待っているかのように佇んでいるのが見えます。(ウムル・アト=タウィル)ひと目見ただけでそれは只者ではないと気づきました。
靴箱
- 男物の靴と女物の靴と子供の靴がそれぞれあり、父親と母親と子供の3人家族の靴箱という印象を受けました。
書斎
入り口には鍵がかかっています。寝室の物置にある鍵を使って入れます。
バスルームに訪れた後、この部屋に二度目の訪問をすると探索者に幸運ロールを振ってもらいヨグ=ソトースの息子がこの場にいるかの判定をします。
本棚
大きな本棚が狭い部屋に大きくそびえ部屋を圧迫しているような印象を受けます。ざっと見たところ、本の他にメモや書類、辞書など様々な読み物が雑多に並んでいます。
図書館(キ-ワ-ドを宣言して振る)
1ターンに30分時間を消費する。
- ウェイトリー家、息子
→ ウェイトリー家の息子たちについてと書かれた書類
書類が2つ見つかります。1ターンで書類をひとつ読むことが出来ます。
ウェイトリー家の息子たちは人間ではないことは明白である。兄の体には骨がなく、上半身はワニのようなゴワゴワした皮膚に毛が生えており、また吸盤の着いた触手が生え、色とりどりに変色していた。完全に人間と異なる形の下半身は、恐竜の後ろ脚のような形で先端は、肉趾になっている。尻にピンクの未発達の目玉のような器官、口のようなものなどもあった。弟は兄よりもはるかに父親に似ているとされ、普段は透明の姿であったが、イブン・ハジの粉をかけることで姿を現し、呪文を唱えられたことによって「いぐないい いぐないい とぅふるとぅくんぐあ」と叫びながら消滅している。
ウェイトリー家の息子以外にヨグ=ソトースの息子がいるという話を聞いた。彼はある目的を持って人間の女性をさらっているのではないかと思われるが、以前、真意は不明である。引き続き、調査を続けていきたい。以下は、現在わかっているヨグ=ソトースの息子の特徴である。
- ウェイトリー家の息子の弟の方に似ているとされる。
- 魔力を持った武器以外では傷をつけることは出来ないだろう。
- 魔力を持った武器でもほんの僅かな傷しかつける事はできないと考えられる。
- 鍵
→ 銀の鍵についてと書かれたメモ
銀の鍵は利用することで、連なる時空の門を開くことができる鍵である。以下は銀の鍵を使った際の手順である。これは人によって体験するものがそれぞれ異なるので、必ずしも以下のような手順になるとは限らない。注意されたし。
- 「第一の門」にて、「窮極の門」へ行く意思確認が行われる。
- 異形のものが六角形の台座で低い音を発し、輝く球体により体を揺らしリズムを取っている。
- 眠りに落ちる異形のものの夢により、「窮極の門」が物質的に顕在化する。
- 計り知れない深みに投げ入れられ、「窮極の門」へ至る障害である、バラの香りのする海に漂う。
- 海の先に「窮極の門」の巨大な石組のアーチが見える。
- 儀式に従って「銀の鍵」を動かし、呪文を詠唱して前方へと漂い続ける。
- 「窮極の門」を抜ける。
- ヨグ=ソトース、父親
→ ウェイトリー家の息子たちの本当の父親についてと書かれた書類
彼は「ひとつにして全てのもの」「全てにしてひとつのもの」
過去・現在・未来は彼の中で一つであり、全てが彼に含まれている。彼は時空間の底の底、混沌の只中で永遠に泡立ち続けている。その装いは一つ一つが太陽のように強烈な光を放つ玉虫色の球体の集積物である。彼の化身はウムル・アト=タウィルといい、ヴェールをまとう人間の姿をしており、銀の鍵の持ち主を窮極の門へ案内する。この化身は「案内者」「窮極の門の守護者」「生命長き者」「最古なる者」とも呼ばれる。
銀の鍵が開く、「窮極の門」を超えた場所に座す彼は実体を備えた神性であり、かつてウェイトリー家の女性との間に子をなしたことすらあった。
彼の名前は「ヨグ=ソトース」。
- アラビア語、辞書
→ アラビア語の和訳辞典
これを使うと【アラビア語】に+50される。
- 村に伝わる本
→ 「アル・アジフ」
表紙はボロボロで何の本かはわからないが、中を開くと「アル・アジフ」という本の写しだということがわかる。
見たところ文章の他に図表や星図などが書かれてあり、研究し理解するために約68時間かかることがわかるであろう分厚さと難解な文章がのたくっています。
対象の呪文・分野について宣言し【アラビア語】を振り成功した後、読むことが出来ます。ひとつの呪文を解読するのに二時間の時間を消費します。
宣言されると予測されるもの
【ヨグ=ソトースの招来/退散】【ヨグ=ソトースの息子の消滅】【食屍鬼との接触】【イブン=クハジの粉】【復活】【ヴールの印】
SANチェック 1d10/2d10
完全に解読した場合 クトゥルフ神話+18
呪文一つ解読につき クトゥルフ神話+5
オリジナルの呪文について
- 【ヨグ=ソトースの息子の消滅】はこのシナリオオリジナルの呪文です。内容は以下のようになっています。
ヨグ=ソトースの息子をこの世から消滅させる呪文。ヨグ=ソトースの息子は必ず目に見える状態でないといけない。まず、魔力のこもった箱に対象となるヨグ=ソトースの息子の体液や肉片、爪や髪の毛、歯などの体の一部をいれる。その箱を用意した後、POWを1捧げ箱を護符にする。呪文の使い手及びその他の参加者はまた別途に2d6のMPと1のPOWを捧げ、ヨグ=ソトースの息子をこの世から消滅させる事ができる。呪文に成功した場合、SAN値が2d6失われ、箱は二度と使うことは出来ない。箱を壊された場合または中身をばらまかれた場合、また同じものを用意しなければならずPOWは無駄に消費される。一度に2つ以上の箱を準備することができるかもしれない。
机
目星
- 成功。以下のメモを見つける。
→ 復活の呪文についてと書かれたメモ
アノ木、 タヒ者 のソ 生 、、書い て あっ タ 。「復 活 の呪 分 」。
トイレ
至って普通のトイレのようです。ヨグ=ソトースの息子はここには来ません。
強制的に聞き耳を振らせる
- 成功
→ バラの香りがすることに気がつきます。
- 失敗
→ 何も感じない。
バスル-ム
至って普通のお風呂のようです。蓋がしてあります。
始めはここにヨグ=ソトースの息子がいますが、誰かが訪れるとヨグ=ソトースの息子は他の場所に場所に移します。この場所には二度と来ません。ヨグ=ソトースの息子の行き先は探索者が同じ部屋に再度訪れた時に振ってもらう幸運ロールにて決定する。
強制的に聞き耳を振らせる
- 成功
→ バラの香りがすることに気がつきます。
共にヨグ=ソトースの息子の声が聞こえてくることにも気がつきます。
なんだ、媒体の人間の雌か。何故こいつらはこんなにも行動的なのだ。全く理解できん。偉大なる父とまぐわり、我が弟を身ごもってもらうのだから、体には傷をつけてほしくないものだ。
SANチェック 1/1d8
- 失敗
→ 何も感じない。
目星、または蓋を開ける。
- お湯が張ってあるようです。
お風呂の栓を抜く
- 中に銀の鍵が落ちています。
シナリオ分岐
おそらく行動パターンは大きく分けて4つあります。
複雑故に亜種のルートもあると思いますので、改変アドリブお願いいたします。
- ヨグ=ソトースの息子を消滅させる場合
- 何もせず脱出用のドアから逃げ出した場合
- ヨグ=ソトースの息子に戦いを挑む場合
- 銀の鍵を使って玄関のドアの外に出た場合
ヨグ=ソトースの息子を消滅させる場合
- 【ヨグ=ソトースの息子の消滅】を取得している。
- 【ヴールの印】を取得している。
- 魔術のこもった箱を見つけ護符にしている。
上記の条件が揃っていると、この分岐に進むことができます。
- バスルームでヨグ=ソトースの息子と遭遇した後、各部屋を訪れる度、幸運を振りヨグ=ソトースの息子がいるかいないかの判定をし【ヴールの印】を切りヨグ=ソトースの息子を出現させる。
- ヨグ=ソトースの息子を出現させることに成功したら戦闘に入る。
(この際、未遭遇の探索者がいた場合SANチェックを忘れずに。)
- DEX順で行動。クリーチャー・探索者・もしいるのであればNPCをそれぞれ行動する。
- 【ヨグ=ソトースの息子の消滅】を唱えたら、ヨグ=ソトースの息子は消滅し探索者の背後には脱出用のドアが出現している。幸運で気づくかどうかのロールをしてもよし。
- 脱出しシナリオクリア。
→ トゥルーエンド
何もせず脱出用のドアから逃げ出した場合
- 【ヴールの印】を取得している。
上記の条件が揃っていると、この分岐に進むことができます。
- バスルームでヨグ=ソトースの息子と遭遇した後、各部屋を訪れる度、幸運を振りヨグ=ソトースの息子がいるかいないかの判定をし【ヴールの印】を切りヨグ=ソトースの息子を出現させる。
- ヨグ=ソトースの息子を出現させることに成功したら戦闘に入る。
(この際、未遭遇の探索者がいた場合SANチェックを忘れずに。)
- 「護符を持っていない」「【ヨグ=ソトースの息子の消滅】を取得していない」場合、探索者の戦闘ターンのときその探索者の幸運を振り背後に出現している脱出用のドアに気づくかどうかのロールをする。
- 脱出用のドアから脱出しシナリオクリア。
→ ノーマルエンド
ヨグ=ソトースの息子に戦いを挑む場合
- 【ヴールの印】を取得している。
上記の条件が揃っていると、この分岐に進むことができます。
- バスルームでヨグ=ソトースの息子と遭遇した後、各部屋を訪れる度、幸運を振りヨグ=ソトースの息子がいるかいないかの判定をし【ヴールの印】を切りヨグ=ソトースの息子を出現させる。
- ヨグ=ソトースの息子を出現させることに成功したら戦闘に入る。
(この際、未遭遇の探索者がいた場合SANチェックを忘れずに。)
- 「護符を持っていない」「【ヨグ=ソトースの息子の消滅】を取得していない」場合、探索者の戦闘ターンのときその探索者の幸運を振り背後に出現している脱出用のドアに気づくかどうかのロールをする。
- 気づかない場合・気づいても脱出しない場合、戦闘を継続。
- 戦闘に勝利 → トゥルーエンド
戦闘に敗戦 → バッドエンド1
銀の鍵を使って玄関のドアの外に出た場合
- 銀の鍵を入手している。
上記の条件が揃っていると、この分岐に進むことができます。
- 玄関の鍵を銀の鍵で鍵を開ける。
- 玄関から外に出る。
→ バッドエンド2
エンディング
+αで「母親を生き返らせ脱出した」「母親を生き返らせずに娘だけ連れ出し脱出した」「母親を生き返らせず娘も連れ出さずに脱出した」のパターンもあると思いますのでそちらは追記の形で物語の最後に付け加えてください。
トゥルーエンド
上も下もわからないような暗い暗い扉のなかを走り続けていると眼の先に小さな光が浮かんでいるのを見つけました。その光を見つめるとその光の中に元いた自分の世界。他の探索者の居たであろう世界が、例えるのならば走馬灯のように見えます。その光に手を伸ばすと帰ることができるような気がして手を伸ばしてみました。その瞬間、意識が反転し真っ黒な世界に投げ出されました。海に投げ出されたような感覚。まどろみのなか重たい瞼を閉じると花の香がしてきました。波のゆりかごに揺られるような心地よい時間がしばらく過ぎた後ふっと体が重くなりました。「今なら瞼を開けられそう。」貴女は目を開いてみました。ここは病院でしょうか。寝床の近くに生花が飾られています。先程の花の香はこの花からのようです。暫くの時が過ぎ身の回りが落ち着いてきた頃、自分に何が起こったのか説明がされました。「数日間、行方知れずになっていて昨日(探索者が便箋を受け取った場所)に倒れているところを発見された。」ということを知らされました。事件性があるため警察からの事情聴取や入院などの処置が施されますが、時間が貴女の日常を取り戻してくれるでしょう。
母親を生き返らせ娘を連れて脱出した
- 探索者全員にダイスを振ってもらい親子と出会う探索者を一人決める。
貴女が日常を完全に取り戻し、この一連のことも気にならなくなってきた頃。ふと街で見たことのある顔を見かけます。あの空間で出会った娘と母親です。二人はあの時と比べ幾分か年をとっているように見えました。母親は車椅子に乗り、娘が母親の車椅子を押して買い物をしているようです。娘は満円の笑みですがどこか無理をしているような印象を受け、母親も口元に笑みを浮かべていますがその表情には覇気がなく人形のような雰囲気があります。あの親子はこの先幸せになれるのだろうかと疑問をいだきましたが貴女にはきっとどうにもすることが出来ないでしょう。貴女は心にしこりを残したままその場を立ち去りました。
母親を生き返らせずに娘だけ連れ出し脱出した
- 探索者全員にダイスを振ってもらい親子と出会う探索者を一人決める。
貴女が日常を完全に取り戻し、この一連のことも気にならなくなってきた頃。ふと街で見たことのある顔を見かけます。あの空間で出会った娘です。あの時と比べると彼女は幾分か年をとっているように見えました。彼女はうつむきながら何かをずっと呟いているように見えます。年に見合わない何かに苛まれているような表情を浮かべながら、彼女は人混みの中に消えていってしまいました。
母親を生き返らせず娘も連れ出さずに脱出した
貴女が日常を完全に取り戻し、この一連のことも気にならなくなってきた頃。ふと、貴女はあの空間で出会った母親の死体と娘の存在を思い出しました。彼女たちをあの空間においてきてしまったが無事だろうかと。それは考えなくとも結果は見えているでしょう。苦虫を噛み潰したような気持ちの悪い感情が貴女を襲い、後悔が胸いっぱいに満たされます。きっと一生、心にそれがしこりとなって貴女は生きていくことになるでしょう。
ノーマルエンド
上も下もわからないような暗い暗い扉のなかを走り続けていると眼の先に小さな光が浮かんでいるのを見つけました。その光を見つめるとその光の中に元いた自分の世界。他の探索者の居たであろう世界が、例えるのならば走馬灯のように見えます。その光に手を伸ばすと帰ることができるような気がして手を伸ばしてみました。その瞬間、意識が反転し真っ黒な世界に投げ出されました。海に投げ出されたような感覚。まどろみのなか重たい瞼を閉じると花の香がしてきました。波のゆりかごに揺られるような心地よい時間がしばらく過ぎた後ふっと体が重くなりました。「今なら瞼を開けられそう。」貴女は目を開いてみました。ここは病院でしょうか。寝床の近くに生花が飾られています。先程の花の香はこの花からのようです。暫くの時が過ぎ身の回りが落ち着いてきた頃、自分に何が起こったのか説明がされました。「数日間、行方知れずになっていて昨日(探索者が便箋を受け取った場所)に倒れているところを発見された。」ということを知らされました。大事のためそのまま入院をしていたところ、貴女の所に警察がやってきました。「貴女が行方知れずになる前に落としていた白い便箋と全く同じものがまた見つかった。その白い便箋の受け取り主は現在行方知れずとなっており、連続性の事件の可能性が極めて高いので事情聴取をさせてほしい」というものでした。
母親を生き返らせ娘を連れて脱出した
- 探索者全員にダイスを振ってもらい親子と出会う探索者を一人決める。
病院を退院し、何回目かわからないほど行われた警察の事情聴取の帰り道。ふと街で見たことのある顔を見かけます。あの空間で出会った娘と母親です。二人はあの時と比べ幾分か年をとっているように見えました。母親は車椅子に乗り、娘が母親の車椅子を押して買い物をしているようです。娘は満円の笑みですがどこか無理をしているような印象を受け、母親も口元に笑みを浮かべていますがその表情には覇気がなく人形のような雰囲気があります。あの親子はこの先幸せになれるのだろうかと疑問をいだきましたが貴女にはきっとどうにもすることが出来ないでしょう。貴女は心にしこりを残したままその場を立ち去りました。
母親を生き返らせずに娘だけ連れ出し脱出した
- 探索者全員にダイスを振ってもらい親子と出会う探索者を一人決める。
病院を退院し、何回目かわからないほど行われた警察の事情聴取の帰り道。ふと街で見たことのある顔を見かけます。あの空間で出会った娘です。あの時と比べると彼女は幾分か年をとっているように見えました。彼女はうつむきながら何かをずっと呟いているように見えます。年に見合わない何かに苛まれているような表情を浮かべながら、彼女は人混みの中に消えていってしまいました。
母親を生き返らせず娘も連れ出さずに脱出した
病院を退院し、何回目かわからないほど行われた警察の事情聴取の帰り道。ふと、貴女はあの空間で出会った母親の死体と娘の存在を思い出しました。彼女たちをあの空間においてきてしまったが無事だろうかと。それは考えなくとも結果は見えているでしょう。苦虫を噛み潰したような気持ちの悪い感情が貴女を襲い、後悔が胸いっぱいに満たされます。きっと一生、心にそれがしこりとなって貴女は生きていくことになるでしょう。
バッドエンド1
貴女達全員はヨグ=ソトースの息子に恐怖を与えられ身動きが取れない状態になってしまいました。身動きの取れない金縛り状態のまま、貴女達は玄関の扉の先に連れ去られてしまいます。その扉の先にいた、ヴェ-ルをまとったウムル・アト=タウィルが静かに検問をし、ヴェールを脱ぎ捨て、その身をある姿に変え始めます。それは例えるのならば「光の粒」。それは例えるのならば「原形質の肉の塊」。それは例えるのならば「玉虫色の球体の集塊」。見たことのないそのモノを目撃した貴女はえも言われないような感情に襲われます。(SANチェック 1d10/1d100)
何故か貴女達はその後の記憶はなく気がついたら、そこは病院でした。暫くの時が過ぎ身の回りが落ち着いてきた頃、自分に何が起こったのか説明がされました。「数日間、行方知れずになっていて昨日(探索者が便箋を受け取った場所)に倒れているところを発見された。」ということを知らされました。そのようなことを聞かされても頭がふわふわとして「何故自分がそこに倒れていたのか」と疑問に思うことすら出来ないほど意識がはっきりとしません。「さっきまで自分が見ていたあれは夢だったのだろうか」とぼんやり思っていたところ、貴女のお腹を内側から何者かが蹴るような違和感を覚えました。
バッドエンド2
ヴェ-ルをまとった、人間の半分ほどの大きさのウムル・アト=タウィルが静かにそこに佇んでいます。暫くの沈黙が続いた後、彼が重い口を開きました。「汝は何のために訪れた。」貴女達が回答に困っていると背後からしゃがれた男の声が聞こえてきました。「俺の弟を身ごもってもらうために来てもらったんだよ。偉大なる父上様。」声のした背後の方向をを振り向いてもそこには何もなく何が起こっているのかいよいよ把握できなくなってしまいました。(SANチェック 1/1d8)
貴女達をよそにそのまま話は続きます。「また、人間の雌とまぐわれというのか。」ウムル・アト=タウィルがそういった後、彼はヴェールを脱ぎ捨て、その身をある姿に変え始めます。それは例えるのならば「光の粒」。それは例えるのならば「原形質の肉の塊」。それは例えるのならば「玉虫色の球体の集塊」。見たことのないそのモノを目撃した貴女はえも言われないような感情に襲われます。(SANチェック 1d10/1d100)
何故か貴女達はその後の記憶はなく気がついたら、そこは病院でした。暫くの時が過ぎ身の回りが落ち着いてきた頃、自分に何が起こったのか説明がされました。「数日間、行方知れずになっていて昨日(探索者が便箋を受け取った場所)に倒れているところを発見された。」ということを知らされました。そのようなことを聞かされても頭がふわふわとして「何故自分がそこに倒れていたのか」と疑問に思うことすら出来ないほど意識がはっきりとしません。「さっきまで自分が見ていたあれは夢だったのだろうか」とぼんやり思っていたところ、貴女のお腹を内側から何者かが蹴るような違和感を覚えました。
クリア報酬
- トゥルーエンドかノーマルエンドでシナリオクリアした
→ SAN値 2d6回復
- 母親を生き返らせ娘を連れて脱出した
→ SAN値 1d8回復
- 母親を生き返らせずに娘だけを連れて脱出した
→ SAN値 1d3回復
- ヨグ=ソトースの息子を消滅させた、または殺した
→ SAN値 2d6回復